ケガ・やけど

擦り傷(擦過傷)

最近でも「傷が乾いてきましたね」と言う医師がいますが傷を治す専門家である形成外科では随分前から「傷は乾かしてはダメ」が常識です。傷は乾燥しているより適度な湿潤環境の方が良く治るという研究が多数発表されています。

創傷治癒の専門的立場から軟膏やその他の適切な薬剤を使用して本人の治癒能力を引き出すような治療を行うことで傷跡を目立ちにくくするように心がけています。なるべく痛みの少ない方法で,なるべく早く良く治る方法で傷の管理を行うこと,すなわちそれは将来の傷跡を少なくするためには重要なことなのです。


切り傷(切創・挫創)

切り傷は皮膚の縫合処置が必要なことが多いです。将来の感染が疑われる場合を除いては可能な限り皮膚を縫合することに努めています。それは縫合した傷跡の方が縫合しない場合に比べて目立ちにくいからです。

縫合の際にも傷の内部で皮膚を縫合しておく(真皮縫合)ことを行ったり,皮膚表面を細かく縫合する(表皮縫合)など傷跡が目立ちにくくなるように配慮しています。その他抜糸の時期についても傷跡を十分念頭に置いて決定します。


やけど(熱傷,火傷)

やけどの深さ(深達度)は主には受傷時の状況で決まりますが,受傷後も時間をかけて少しずつ深くなっていく特徴を有しています。やけどの深達度が深くなると傷跡として残りやすくなってしまいます。やけどの治療に際してもやはり初期治療が大切なのは前述の通りです。

やけどの重症度はやけどの深達度によって分類されます。1度(軽症)から3度(重症)までに分類され中間の2度には浅い場合(浅達性)と深い場合(深達性)があります。1度と2度の浅達性は2週間以内に傷がふさがります。

2度深達性と3度のやけどは治癒までに3週~数ヶ月かかることもあり,傷跡がケロイド状になったりひきつれたりすることがあるため植皮術などが必要となることもあります。専門医でも2度のやけどが浅達性か深達性かの判定は難しいので,2週間程度軟膏治療をおこない傷の治り具合を観察します。治りが悪い場合は深いやけどと考えて手術治療も検討します。

治療方法

外傷(ケガ・やけどなど)の治療は以下の2項目に留意して治療を行っています。

1.早く治す

2.きれいに治す

そのためには外傷後の初期治療がとても重要です。診察ではまずケガややけどの部位,範囲,深さなど重症度の判定を行います。

・重要な神経,血管,筋肉などが損傷されていないか?

・異物の混入は無いか?

・やけどの深さはどの程度か?

その上で重症度により専門性の高い施設での加療が好ましい場合は関連病院へご紹介することにより治療が遅れてしまわないように対応します。そのために当院の医師は救急医療の研修を行ってきました。また重症例をのぞいては創傷治癒(傷が治る一連の反応のこと)の専門である形成外科医が外傷の治療を行うことが当院の特徴の一つでもあります。

治療の流れ

治療の流れ

医師とのカウンセリングの中で十分に話し合い、症状に合わせた治療法をご案内します。



けが、やけどなどの程度に合わせた各種施術を行います。



症状により、施術後の経過はことなります。特に重度のやけどの場合は傷跡がケロイド状になったりひきつれたりすることがあり、植皮術などが必要となることがあります。

ページの先頭へ