町田美容皮膚科形成外科

 

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺 とは

顔面神経麻痺とは様々な原因によって,顔面神経の機能が障害され,顔を動かす筋肉(顔面表情筋)が動かなくなってしまう状態のことです。顔面神経は役割別の左右5本ずつがあり,上から側頭枝,頬骨枝,頬筋枝,下顎縁枝,頚枝と呼ばれています。これらの神経が障害されるとその役割に応じて様々な症状を引き起こします。

側頭枝は眉毛を持ち上げる前頭筋に分布しています。前頭筋が動かなくなると眉毛を動かすことが出来なくなるため眉毛の高さに差が出ます。麻痺した側のまぶたが重く開けにくい状態になり,あたかも眼瞼下垂と同様の症状を引き起こします。

頬骨枝は主に眼輪筋というまぶたを閉じる筋肉に分布します。頬筋枝が麻痺するとまぶたを閉じることが難しくなり,主に下眼瞼が弛緩してあっかんべーをしたような形態になり,常に涙が頬に垂れてしまう流涙という症状を引き起こします。またまぶたが常に閉じきらないので,ドライアイを進行させてしまったりもします。

頬筋枝は主に頬の複数の筋肉に分布します。頬筋枝に麻痺が起こると頬が足れた状態になり法令線の左右差が目立つようになります。また唇の端(口角と言います)を持ち上げる筋肉(大頬骨筋)が麻痺するために口が歪んでしまいます。

下顎縁枝は主に口角下制筋という口角を下に動かす筋肉に分布します。下顎縁枝が麻痺するとやはり口が歪んで左右のバランスが悪くなります。

頚枝は頚部の広頚筋という筋肉に分布しますが,この筋肉が動かなくなっても機能的に問題になることは通常有りません。また頚部の左右差は顔面ほど目立つ訳ではないので,同じく問題になることはまずありません。

これら各神経の麻痺による症状,眉毛下垂,眼瞼下垂様症状(まぶたが開けづらい・うっとうしい,肩こり,頭痛など), 下眼瞼外反,下眼瞼弛緩,流涙,顔や口の歪みなどについてそれぞれ手術で改善することが可能です。

発症から間がない比較的若年者の方は神経移植や筋肉の移植により症状を根本から改善すること(顔面神経麻痺動的手術)も可能ですが,発症から長時間経過している方や高齢の方,また麻痺が軽度の方はより侵襲の少ない手術(顔面神経麻痺静的手術)の適応になります。

「顔面神経麻痺は治らない」とあきらめている方も多いと思いますが,形成外科では比較的簡単な手術で煩わしい症状を大きく改善することが可能です。 あきらめてしまわずに,ぜひ一度ご相談ください。

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